他人に振り回されるほど、人生は長くない

堀江貴文『時間革命』(朝日新聞出版)

第3位は『時間革命』でした。11月の月間ランキングでも第4位にランクインしており、多くの方に注目されていることがわかります。

「ホリエモン」の愛称で親しまれている堀江貴文氏が最も大事にしているもの、それは「時間」です。「時間は人生そのもの」であり、「時間こそが誰もが平等に手にできる、唯一の資産」、「その価値を最大化することに、すべてを注ぎ込まなければいけない」と熱く語る堀江氏。本書では、自分の時間を増やして人生の質を上げるための具体的な方法が書かれており、日々「時間がない」と感じている人にとっては大いに参考になるでしょう。

「ホリエモンだからできるのではないか」と感じる人もいるかもしれませんが、書かれていることはとてもシンプルで、誰でも取り入れられるはず。他人に振り回されるには、人生は短すぎます。人生をより色濃く、充実したものにしたいのなら、読むべきは本書です。

組織の「わかりあえなさ」を解消する

ここからは4位以下の書籍から、注目の書籍をご紹介します。

宇田川元一『他者と働く』(NewsPicksパブリッシング)

まずは第4位『他者と働く』から。組織においては、ノウハウが通用しない問題が次々と出てきます。しかも当事者同士の間に溝ができているのに、そのことに気づけていないという状況もよくあります。

なぜ組織では正論が通らないのか。組織における「わかりあえなさ」を解消する方法はあるのか。本書はそうした疑問に答えてくれます。とりわけ革新的なのが、組織の未来を明るくする方法を、心構えではなく再現性の高いメソッドとして提示しているところ。また「不快感」「違和感」「居心地の悪さ」といった、心のざわつきに耳を傾けることの大切さにも言及しています。

実践と研究から生まれた著者・宇田川元一氏の言葉には、深い含意があります。よりよい未来を切り開きたいと考えるすべての方にお読みいただきたいです。