「腹を割って話せる友達の数」を調査したところ、0人と答えた人で「孤独を感じる」と答えた人は66%だったのに対し、6~10人と答えた人は87%だった。「腹を割って話せる友達」が多い人のほうが、少ない人よりも孤独を感じやすいのである。

一見、友達が多いほうが孤独を感じにくいようにも思えるが、これはなぜだろうか。

「友達の数が多くなるほど、一人ひとりとの関係は必然的に薄くなります。いくら『腹を割って話せる友達がいる』と言っても、その相手が6人以上だと、それぞれと話せる内容は限られるはず。また、友達が多いというのは、寂しいことの裏返しとも言えますし、実は本当に親しい友達は1~2人にしかならないという社会学の研究結果が出ています。このアンケート結果は妥当と言えるでしょう」

友人関係だけでなく、年収面も孤独感に影響を及ぼす。

低年収の人が孤独なときにすること

年収別に孤独を感じている人の割合を調査したところ、低年収なほど孤独を感じる人が少なく、高年収になるほど孤独を感じる人が多いことがわかった。また、低年収(299万円以下)の人で「孤独が好きだ」と答えた人が43%なのに対し、高年収(1200万円以上)の人は59%と、高年収の人は自分を孤独と感じやすく、かつ孤独が好きということが明らかになった。

「高年収の人の中には、企業の管理職や経営者が多く含まれるはずです。彼らは低年収の人に比べて、たった1人で決断し、行動することが多い人たち。日々孤独を感じているものの、その環境がそこまで嫌ではないというのには納得がいきます。一方、年収が低い人は、自分と同じ境遇の人が周囲に多く、それゆえに自分が孤独だと感じにくいのかもしれません」

また、「1人のときにやること」についてはすべての年収で「映画やドラマを見る」が1位だが、高年収にはない「寝る」と答えた人が低年収になるほど増え、孤独を感じたときの対処の仕方にも顕著な差が見られた。

私生活面ではどうだろうか。

ペットの有無でも、人が感じる孤独には大きな差がある。ペットを飼っている人のほうが、飼っていない人に比べて9%も孤独を感じる人が多かった。

「ペットと触れ合うことでオキシトシンという脳内物質が出ます。このオキシトシンとは、人がセックスしたあとに出る快楽物質です。通常、人間同士が触れ合うことで分泌される物質ですが、動物と触れ合ってもオキシトシンは分泌されます。つまり、ペットは孤独を埋め合わせる癒やしの存在として、セックスの機能的代替物となっているのです。孤独を感じている人のほうが、癒やしを求めているのでペットを飼いやすいのでしょう」

業種別の孤独を感じている人の割合でも大きな差が出た。グラフを見て明らかなように、教育業が88%、医療・福祉業が84%と専門職に就く人が孤独を感じやすい一方、運送・輸送業が68%、不動産業72%、電気・ガス・水道業が73%とインフラ系の業種が孤独を感じにくいという調査結果が得られた。