人間関係の悩みは、どうすれば減るのか。総合格闘家の青木真也氏は「余計なことを言ってくるやつには『うるせぇバカ』でいい。どんなに怖い相手でも『張り子の虎』で堂々とした態度でいるべき」という。その理由とは――。

※本稿は、青木真也『ストロング本能』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

2018年7月23日、「ONE Championship」ライト級でタイのシャノン・ウィラチャイに勝った青木真也(フィリピン・マニラ)(写真=Avalon/時事通信フォト)

突き放すことで自分の大切なものを守るという考え方

空気を読まずに人と違うことをすると、反論されることがしばしば起こります。そしてお節介なことに、みんな僕のことを正そうとしてくるのです。

「おまえの考えはおかしいぞ」「こうしたほうがいいぞ」と。

そのときに、僕はちゃんと怒りを表現するようにするようにしています。

「うるせぇバカ、このやろう」と。

これが、すごくいい。つまり効果的なのです。

余計なことを言ってくる相手がいたら、突き放して一回一回しっかり怒ると、次第に放っておいてくれるようになります。しかし、実はそれが自分の大切なものを守ることにつながります。

ほとんどすべてのことは「うるせぇバカ」でいいのです。もしそこで弱みを見せようものなら、相手は一気に攻め込んできます。そう、お願いしてもいないのに、「いい人星人」のふりをして増長してくるわけです。

「自分を応援してくれる人=理解してくれる人」なので、理解してくれる人だけに自分の思いを伝えればいいと僕は思います。

愛を持って接してこないやつの言葉に耳を貸したところで話にもなりません。そういうときは、ひとこと「うるせぇバカ」でいい。これが僕の意見です。