“サンオイルを塗った水着姿で日焼け”の習慣

特徴2:趣味に没頭しすぎている

自分の趣味に没頭しすぎて家庭を顧みなくなったことが原因で、パートナーから離婚を言い渡される熟年男女も少なくない。それまでの貯金と年金収入しかなくなる定年後、夫婦で築いた財産をどちらか一方の身勝手な趣味のために激減させてしまうという経済的な問題が絡んで離婚に発展するケースもある。

<39歳・派遣社員・女性のケース>
もともとスポーツとは無縁でガリガリ体形なのに、今更“憧れのマッチョ”を目指して肉体改造に夢中になっている夫。毎月かかる費用として、パーソナルトレーニング代が5万円、サプリメント代が7万円と本気で家計を逼迫するほどの浪費ぶり。天気がいい日は冬でも必ず全裸に近い水着姿になって、サンオイルを塗ってギラギラさせた体でベランダで日焼けをするのが習慣になっている。
いい年して近所の笑い者になっているだけでも恥ずかしいのに、最近は「おまえもそのみっともない体をなんとかしろよ」とスポーツジム通いを強要してくるのには堪忍袋の緒が切れそうになる。次に言われたら「自分の体にかけるお金と時間があったら、もっと家族のために役立つことをしてほしい。さもなければ別れます」と言おうと決めている。

とくに定年後の夫は退職金が手に入り、自由な時間が増えるもの。すると、「今までがんばったご褒美だ」と言い訳をして、まわりのことが見えないほど趣味に没頭するケースも増える。家族を犠牲にしてまで熱中する意味がある趣味かどうか、考え直す必要があるだろう。

「女としてもうひと花咲かせたいから別れてください」

特徴3:愛情表現をなまけている

好きで一緒になったはずの男女でも、長年の結婚生活により独身時代の頃に持っていた情熱は冷めていくもの。だからといって、愛情表現を怠っていると相手は「もう自分には愛情がないんだな」と思い込み、心が離れてしまうこともある。

<46歳・会社員・男性のケース>
妻が職場の同僚と不倫をしていることに気づいたのは半年前。二人がホテルから出てきたところを、自分の友人が目撃し「気をつけたほうがいいんじゃないか」と忠告してくれたことがきっかけだった。結婚20年目で子供がいない自分たち夫婦は、『今更恥ずかしいし』と、だいぶ前からセックスレスだったことも、それまでとくに気にしていないと思っていた。
妻にホテルの一件を問い詰めたところ、あっさり不倫を認めた。「ごめんなさい。でも、彼はいつも私のことをかわいいね、とほめてくれるし、ちゃんと女性として扱ってくれるの。抱きしめながら愛してると言われてうれしくない女なんていないと思うわ」と泣きながら言ってきた。「でも、このまま人生が終わってしまうのは嫌。どうしても女としてもうひと花咲かせたいから別れてください」とお願いされて、離婚せざるを得なかった。