【急かす】イライラする気持ちを抑えて、さりげなく
●上司→●部下
×:今日が納期の仕事、まだなのか?
○:忙しいか? 今日、あの仕事納期だよな
急ぐ気持ちを抑えて、まずは相手の状況を理解する気遣いを見せよう。答え次第で強く急かすか、優しく促すか、調整も可能だ。
●上司→●部下
×:ちゃっちゃと書類出しちゃってよ
○:今書類出しておいたほうが、年度末、絶対楽だから
人に動いてもらいたいとき、「あなたの得になる」と行動の動機づけを与えるのは有効。「ちゃっちゃ」のように雑な印象を与える言葉は避ける。
●上司→●部下
×:早く店に行こうぜ
○:あの周辺よく知らないから、君、案内してくれないか
自分の思惑ばかり誇示していると、相手の自発性は引き出せない。任せる姿勢を見せれば信頼感が伝わり、成果も期待できる。
●部下→●上司
×:打ち上げの場所、まだ決めていないんですか?
○:打ち上げの場所、中華とイタリアン、どちらがいいですか?
決断の遅い上司に、結論を促してもあたふたするだけ。候補を絞ってそこから選んでもらうほうが、スピーディーに事は運ぶ。
●自分→●取引先
×:まだお返事をいただいていなくて、当方困っております
○:この間ご連絡した件、いつ頃お返事をいただけそうですか?
自分が悪いとわかっていても、責められると謝りにくいもの。しかし質問の形で現状を尋ねられれば、返答する際に謝罪や今後の見通しを伝えやすい。
●親→●子
×:さっさとやりなさい!
○:終わったら、一緒にテレビ見ないか?
叱ってもなかなか動かない相手には、ご褒美を与える取引も効果的だ。ただし、もので釣るのが当然の習慣にならないよう気をつけたい。