日本人の2人に1人ががんになる時代。だが、がん治療の実際は意外なほど知られていない。なかには親世代の古い常識から、過剰な恐れを抱いている向きもあるだろう。健康診断で「要精密検査」を通告される前に、最新の治療メニューを覗いてみよう。
「抗がん剤」を無闇に怖がる必要はない
がんの3大療法「手術、放射線治療、抗がん剤治療」。図(記事末尾)は、がんの病期ごとに3大療法がどう関わるかを大まかに示したものだ。血液がんや骨肉腫などを除く内臓がんの標準治療は、ほぼこの通りだ。
病期の「0~II期」とは、がん組織が発生した場所にとどまる「早期がん」を意味する。手術や放射線治療によって、がん組織を取り除く治療が主体となる。「III期」になると、事情はやや複雑。がんが大もとの臓器とその周辺にとどまるIIIAであれば、II期までと同じく、手術と術後の補助化学療法(抗がん剤の投与)のセットが基本である。
しかし、リンパ節転移がみられるIIIBでは、手術ができるかできないかを含め、さまざまな選択と決断が求められる。この段階だと、外科、放射線科、腫瘍内科(抗がん剤担当)の医師たちが額をあつめ、治療方針を話し合う。
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