記録的猛暑が続く2018年7月某日、プレジデント編集部の会議室。40代から60代のメンバーが集まり、最新介護グッズの体験会を実施した。自分の20年後を思い描いたり、親に使ってもらうことを想像しながら、生討論。果たしてどのアイテムが最も癒やされ、購入意欲が湧いたのか――。

アレクサ、般若心経読んで!

──みなさんの前に5つの最新介護グッズをご用意しました。早速、ひとつずつ使ってみましょう。まずは、この茶色い犬のぬいぐるみ「なでなでワンちゃん」です。どなたか呼んでみてください。

▼参加した人
左から40代、染谷洋介氏。渋谷のベンチャー企業クーガーでリードAIエンジニアを務める。ITの最新テクノロジーに精通している。50代女性、専門は介護。親の介護真っ只中。60代男性、専門は人事。最近血糖値が気になりはじめ、晩酌を控え気味。60代男性、専門は医療。老後は音楽に囲まれた生活をしたいと思っている。60代男性、専門は政治。最近は孫の顔を見るのが最大の喜び。

【人事】せごどん。

【なでなでワンちゃん】ワン!

【医療】すごいな、音に反応するんだ(抱いて、背中をさする)。

【なでなでワンちゃん】クゥーン。

【政治】鳴き声がリアルだね。見た目は普通のぬいぐるみなのに。

──本物の犬の声が録音されているそうです。頭や背中、尻尾にはセンサーが入っていて、「撫でる」と「触る」の違いも見分けて反応します。

【介護】へえ。見た目はただのぬいぐるみだけど、反応してくれるとかわいいね。電池で動くんですか?

──乾電池2本で動きます。入れ方は、単純にお腹を開けて入れ替えるだけです。価格は7538円(税込み)。

【政治】お手頃価格ですね。機能が複雑じゃないし、ちょっとしたプレゼントには最適かも。

【医療】ただ、続けて使うとなると、すぐに飽きてしまうような感じもする。

【人事】でも、1人暮らしの人にとっては泥棒除けにはなるかも。あっ、この家には犬がいると思ってしまう(笑)。