保護者からのクレームは受け付けない
保護者の方に最初にお伝えするのは、「クレームは受け付けません。お気に召さないのであれば、いつでもやめてかまいません」ということです。
とはいえ、そういうことは、実際にはあまりありません。つくし会に来られる方は、紹介による場合がほとんどですので、わたしの方針は十分理解してくださっているのでしょう。
つくし会に入るにあたっては、とくに選考基準は設けていませんが、望ましいのは、真剣に子どもと向き合いたいと考えている保護者です。単に受験したいというのではなく、「受験を通して自分も学びたい」「子どもと一緒にやりたい」という意識のある方が来てくださればいいなと思っています。
たまに、「こんなにわたしの時間を使ったのに、うちの子はなんでできないのでしょうか」と言う方がいます。でも子どもはそんなもの。
そう言っているようでは、もう先はありません。そう言われる方は、これから先、何かあると、子どもを足かせに感じてしまうのではないかと心配です。
そうではなく、子どもから学ぼう、一緒に頑張っていこう、という気持ちで臨むことが一番大切ではないかと思います。
教室の見学は「夕食のしたくが済んでいること」が条件
見学は、入会希望者でも在籍しているお子さんの保護者でも、いつでも受け付けています。ただ、そのとき、「今晩は何を食べるの?」と聞いています。
というのも、見学は「夕食のしたくが済んでいること」が条件だからです。もちろん、買ったお惣菜でもかまいません。夕食のしたくが何もできていないで帰宅したら、お母さんはそこからつくらねばならず、そうなると、「待ってて! もうすぐだから! テレビでも見てなさい!」となってしまいますよね。
「早くしなきゃ」とイラつきますし、ご飯ができても、「なんでいつまでも食べているの! 早くしなさい!」と、イライラが増長してしまいます。
この悪循環を起こさないためにも、「夕食のしたくができている」のは必須なのです。夕食のしたくの心配がいらないと思うだけで、心に余裕ができ、「今日は教室でどんなことをしたの?」と、ゆったりと子どもと会話を楽しむことができます。