自分でポートフォリオを管理するのが難しい場合は、バランス型の投資信託を買ってもいい。若干手数料が高くなるきらいがあるが、様々な商品がバランスよくパッケージされているため、投資に時間が割けない人にうってつけの商品だ。

また、横山氏は「毎月、一定額を積み立てていく」投資方法を推奨している。積み立てをするメリットは、少額からでも始められること、タイミングを気にせずに自動的に購入できることがある。

3つ目のポイントの再投資型とは、生み出した投資信託の利益を分配せず、そのまま同じ投資信託で運用する仕組みのこと。毎月分配型より、複利効果が期待できる。

元本100万円、月5万積み立てで、30年後に1億円

では、実際に投資を行うとどうなるか。ここでは、元手が100万円で、年利3%の投資信託に月々5000円を積み立てた場合を考えてみた。20年間積み立てた結果の実績をまとめたものが、表だ。10年間で約200万円となり、開始時の元手から倍以上になっているのがおわかりだろう。

3%の年率で5000円を積み立てると、10年で100万円が約200万円と2倍以上になる。20年では約350万円と約3.5倍になる計算だ。

低金利の世の中で、年利3%というと、実現が難しい数字のように思えるが、楽天証券などで扱っている「世界経済インデックスファンド」というバランス型ファンドの2017年3月までの年利実績は9.3%。リーマンショック後の2009年1月から始まったとはいえ、かなりの好成績だ。

では、1億円を目指すとすればどうか。仮に年率9.3%だとしたら、100万円の元本で月5万円ずつ積み立てをすると、およそ30年後には1億円になるという計算になる。まさに、複利と積み立ての賜物だと言えよう。

▼投資信託
インデックス・ファンドを株式6:債券4の割合で
●投資のポイント
・手数料が安い
・積み立てていく
・再投資型である
・株式と債券をバランスよく