保険料の大差はなし。自分のニーズに対応した商品を
たくさんの商品にバラけた印象があるのが、共済だ。安くて身近な共済だが、なんと「入りたいものはナシ」がトップになっている。
その大きな理由は、保障額の低さだ。「保障金額が薄いので、検討の候補に入っていない」とズバリ言うのは古川徹氏。このほか、「保障金額、期間に制約があり、ワンポイント以外、必要ない」(亀甲美智博氏)、「保障額が低いので、それでも充分という人や、生命保険の不足分を補うために加入するのなら、利用のメリットもあるだろう」(井畑敏氏)という声が聞かれた。
2位は、「あいぷらす」(コープ共済)。「共済といえば、掛け金が一律で、保障がパックになっているイメージが強いが、あえてそうしたタイプは選ばなかった。それぞれが本当にカバーすべきリスクに応じた商品に加入し、年齢に応じて払うべき保険料、掛け金を支払うという考えでいてほしいから」(浅田里花氏)。また、深田晶恵氏は、「商品内容がシンプルで掛け金が割安。特に『生命300万円がん特約プラン』は、充実した保障内容なのに掛け金が安くていい」。汀光一氏は、「10年更新だが、保険料は比較的割安」ということから選んでいる。
3位にランクインしたのは、全労済の「こくみん共済」。共済の中でも、知名度が高い。「種類が豊富」と神戸孝氏が、「商品ラインアップが、バラエティ豊富」と宮越肇氏がチョイスしている。さらに、宮越氏は「そもそも共済は、保険料が安く、比較しても数百円程度の差しかない。つまり、保険料比較は、大きなポイントではない。民間生保の足りない部分をカバーする感覚で、自分のニーズに合った共済に加入することがベスト」。
同じく3位に「総合保障2型」(都民共済)。「死亡保障、入院保障と全体にバランスがとれている」と藤井泰輔氏が、「保障範囲が広く、割安。上乗せの保障としてお手軽。ただし、長期に備えるには向いていない」と八ツ井慶子氏が選んでいる。
5位以降で目立ったのは、子ども向け。「キッズタイプ」(こくみん共済)、「こども1型・2型」(都道府県民共済)、「ジュニア18コース」(コープ共済)が入っている。
「民間の医療保険と同じような保険料で、入院以外の通院や第三者に対する損害賠償が標準装備されているのがお得。同じような商品では、都民共済や県民共済などがあげられるが、地域によっては両親の加入が必要なことも。その点、これなら、全国どこでも同条件で加入できる」と田中香津奈氏が「キッズタイプ」を選んでいる。また、「保障年齢が限られる子どもの保険としては、申し分なく充実した内容で、非常に割安」と関根芳美氏が「こども1型・2型」を、「なんといっても、割安なのが魅力」と田中美子氏は「ジュニア18コース」を選んでいる。