試験に絶対出ない"現代ビジネスパーソンの基礎英語"

例えば、大事な顧客にプレゼンテーションする部下などに対して上司が言うことがある「Don't fuck it up」。ヘマするなよ、という意味だが、身振り手振りを交えた冗談っぽい穏やかな語調にしないとパワーハラスメントに認定される危険性がある。

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また、イヤミばかりの性格の悪い上司に対する陰口として「Fuck face」。かなり露骨な言い回しだが、上司が女性であれば、「She is fuck face」となるという。

こんな使い方もある。自分が昇進する、との噂が出て、同僚に、「会社の査定って気になる?」と聞かれたような際には「I don't give a fuck(shit)」と返す。(査定なんて)どうでもいいよ、関係ないよ、という意味だ。

「Fuck」も「Shit」もネガティブなニュアンスが基本だ。割に合わない仕事を上司からふられたようなときに心の中で叫ぶ「Fucking bullshit」(ありえない、やってられない)はその代表例だが、逆のパターンもある。

「Fucking amazing」(驚きをにじませ「恐れ入ったな」)など、「Fuck」がその後の言葉の強調語として機能するフレーズは意外に多い。

「fuckはvery muchのように副詞や形容詞の強調表現です。感情が高まったようなときに、いい意味でも悪い意味でも使う“人として本来あるべき感情表現”といってもいいのではないでしょうか」(同)

日本語で言えば、「超~」「め(っ)ちゃ」「マジ~」「クソ~」というのと同じ働きをするとも考えられる。