一方、「映画館のファーストクラス」を謳うTOHOシネマズのプレミアスクリーンは、JALのファーストクラスと同様、プライベート感を重視したつくりになっている。

リクライニングでき、3時間の映画も疲れない(TOHOシネマズ)。

リクライニングでき、3時間の映画も疲れない(TOHOシネマズ)。

「一人当たりの面積は通常の1.5倍」(TOHOシネマズの篠田亜美氏)という六本木ヒルズのプレミアシートに座ってみると、程よいゆとりが感じられる。一般席との大きな違いは、2席に1つの割合で設置されたサイドテーブルである。このテーブルには大きめのポップコーンと飲み物を置くだけの広さがあり、その下には荷物も入れられる。

六本木ヒルズのプレミアスクリーンはワンドリンク付きで3000円と普通席より1200円高いが、休日の予約状況をネットで確認するとプレミアから先に埋まっていた。

広く感じさせて「ミニバン1位」

飛行機や映画館に比べ、自動車は室内デザインの際の制約が大きい。特に1.5リットルクラスのコンパクトミニバンでは、決められた車体サイズの中に多人数が快適に乗車できるようにする必要がある。

この課題を高い次元で解決して人気を集めているのがホンダ「フリード」だ。昨年下半期のミニバン販売台数で1位となっている。最も売れているのは前列から2人-2人-3人の7人乗りモデルで、価格は178万5000円。

「廉価で185センチメートルの大人が3列に7人座れる『世界最小の本格ミニバンをつくる』が開発コンセプトです」(本田技術研究所 クリエイティブ・チーフデザイナーの菅原琢磨氏)

運転席に座ってみると、サイズのわりに広々感がある。

「コンパクトクラスでは初めて、どのドアから入ってもすべての席へ行けるようになりました」(菅原氏)という言葉どおり、1列目と2列目の座席の真ん中にそれぞれウオークスルーできる空間がある。