霧島火山の新燃岳が300年ぶりの噴火を続けている最中にタイムリーな火山の解説書が出た。著者の一人は南極観測隊にも参加したベテランの地球物理学者で、国立極地研究所の名誉教授。もう一人は東京大学地震研究所の浅間火山観測所や霧島火山観測所で豊富な観測経験を持ち、昨年「震災予防協会賞」を受賞した火山学者。圧倒的な現場の魅力を知りつくした彼らが全ページカラーの火山フィールド案内を刊行した。

実は、火山学ほどビジュアルに訴えるものはない。火口からほとばしる真っ赤な色のマグマは感動を呼び起こす。火山学は実験室だけの科学ではない。刻々変化する噴火の推移や降り積もった堆積物を詳細に観察しながら、学問を進めていくのだ。