割れ窓から雪が入り、食事は腐った「もやし」
雪国まいたけ社長
大平喜信氏
大平喜信氏
一度、本気で死を覚悟してしまうと、死以外のことはストレスでなくなる。どんな逆境に遭遇しても、怖くなくなる。嘘だと思う人は、試してみるといい。
雪国まいたけを創業する前、私はもやし屋をやっていた。当時としては珍しい「太もやし」の栽培に挑戦していたが、試行錯誤の連続で、資金はたちまち底をついた。6畳ひと間に家族4人、腐ったもやしと腐ったバナナを分けあって食べる日々。真冬に窓ガラスが割れても修理する金さえなく、ござで塞いで寝たら、翌朝、家族全員の顔に雪が積もっていたこともあった。
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