「アイツは嫌な奴だった」なんて…

家族や親類縁者、仕事関係で近しくしていた人は、亡くなった人のことをどんなふうに話すのだろうか。悲しんでくれるのか、それとも案外ケロッとしていて、その人のことをじきに忘れてしまうものなのか。もし、自分がいなくなった途端に「アイツは嫌な奴だった」なんて陰口を叩かれるようでは、死んでも死にきれない──。

これについて緩和医療医の大津秀一氏、ビハーラ僧の三浦紀夫氏、ホスピス医の小澤竹俊氏に尋ねると、「亡くなった方を悪く言う人はあまりいない」と口を揃えて言うからひとまず安心してよさそうだ。では、残された人たちは具体的にどんなことを言うのか。

大津氏の病院で亡くなった方の遺族は「夫以上の男性はいません」「素晴らしい母でした」「つらい闘病生活でしたが、最期まで投げずに頑張ったと思います」など、故人がどれほど大切な人だったかを改めて噛み締め、病気で苦しんだであろう最期の日々をねぎらうことが多いという。