公明党にも見放され、万事休す

知事選で小池氏への対抗馬を擁立した自民党東京都連は、党が決定した候補以外を応援した場合に「除名」をほのめかす文書を自民党員に配布。当時、都連会長だった石原伸晃経済再生担当相や丸川氏らが口々に小池氏を批判する演説を繰り返した。だが、この「一族郎党懲罰」という締め付けに反発した自民党支持層の多くは小池氏に票を投じ、総力戦で臨んだものの歴史的大惨敗を喫した苦い経験がある。

メディアの事前予測で現有57議席から半減する可能性も指摘される都議会自民党は、都連を通じて自民党本部の力に頼るしかないのが実情だが、国政では連立政権を組む公明党にも都政レベルでは見放され、起死回生の一手は見つからない。4月18日夜には東京・赤坂の和食店で小池氏と二階俊博自民党幹事長が会談。安倍晋三首相も顔を出しており、すでに「自民敗北」をにらんだ都議選後の協力関係について話し合ったとの見方も出ている。関西圏選出の自民党国会議員からは「小池知事はそもそも自民党の人間。党本部のナンバー1、2が手打ちをしたのに、都議会自民党はまだ別次元で敵対心を燃やしている。もう、そんなくだらないことをやめた方がいいのに……」と冷めた声も漏れている。

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