鼻に水が入ったときに感じる痛みをクリア
この、片方の鼻の穴から液体を入れて、反対の鼻の穴から出す製品は、「ハナノアシャワータイプ」。洗浄器具を押す圧力で、洗浄液をシャワー状に鼻に流し込みます。
ここで気になるのが、プールなどで鼻に水が入ったときに経験するツーンとした痛みです。花粉もツラいが、あの痛みもツラい。そこで痛みを回避するために、同製品では人間の鼻がツーンとならないような、体液に近い成分で構成されているのです。なるほど、それなら安心。さらに体液にはミントの香りも付いています。鼻が痛くなるどころか、むしろスッキリ爽やかな気分になるという寸法です。
さて、そんな鼻うがい製品「ハナノア」ですが、この広告を作る際にどのような狙いがあったのでしょうか。まだまだ一般的に馴染みのない鼻うがい。「それを周知し、簡単に痛みなく洗浄できることを知ってほしかった」と小林製薬の広報担当者がこたえてくれました。
「“鼻うがい”という行為はまだ一般に馴染みがなく、方法としても難しいイメージがあります。どなたでも簡便に使える『ハナノアシャワー』の特徴をわかりやすく伝えたいという意図で制作しました。
ハナノアシャワーは、花粉や風邪の季節の鼻の健康維持にたいへん有益ですので、ぜひ皆さまにお伝えし、使っていただきたいと考えております」(小林製薬・広報)
まだ馴染みがあまりなく、使うのが難しそうな鼻うがいのメリットをわかりやすく伝えるため、このようなビジュアルを採用したそう。インパクトある広告は、確信犯だったということですね。その効果は、先述したSNSの反応をみても大きかったと言えるでしょう。