アウトドアは「ハレの日」。だけど花粉症が

昨今、キャンプをはじめとしたアウトドアアクティビティが人気です。

日本オートキャンプ協会が発表した『オートキャンプ白書2016』(全国のキャンパー3920人と、全国のオートキャンプ場500カ所の経営者・支配人を対象に調査)によると、2015年にオートキャンプを楽しんだ人口(1年間に1回以上のキャンプ経験)は、前年比3.8%増の810万人。800万人台におよんだのは12年ぶりで、今後もますます増加するとみられています。

高額な料金がかかるリッチな海外旅行よりも、自然あふれる国内のキャンプ場に出かけることを好む人、同じ高額料金を払うなら高機能なキャンプグッズを購入して、充実したアウトドアライフを過ごしたいという人など、さまざまなスタイルでアウトドアを楽しむ人があなたのまわりにもいるのではないでしょうか。

最近のアウトドアのトレンドを語るなら「グランピング」も見逃せません。グランピングとは、「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」の2つの言葉を組み合わせた造語。テントやロッジに宿泊する点においてはキャンプに近いのですが、その施設が高級ホテルのような豪華さで、素晴らしいサービスもついてきます。さほどキャンプの経験がなくてもアウトドアを楽しめるのが、グランピングの特徴だと言えるでしょう。

現在、日本を代表するグランピング施設となっている「星のや富士」が開業したのは2015年10月のこと。これを契機に、日本全国に多くのグランピング施設がつくられていきました。手ぶらでも存分にキャンプを楽しむことができるグランピングの存在が、昨今のキャンプ人気を押し上げているのかもしれません。

このように、最近のキャンプは「多少コストがかかってもいいから、不自由なく、心ゆくまで楽しみたい屋外アクティビティ」へと昇華しつつあります。言うなれば、「ハレの日」として楽しむキャンプ。そうなると当然、写真うつりのよい服を着たり、インスタ映えする料理をつくったりするようにもなるわけです。キャンプ写真はSNSでの反応もいいので、余計に力が入ってしまうのもわかります。

ところが、そんなハレの日のキャンプに影を落とすのが、花粉症問題。せっかくフォトジェニックなキャンプ場にいるのに、自分がマスク姿ではなんだか絵になりませんよね。ハレの日だからこそ、マスクなしの花粉対策を講じたいところです。そもそも、キャンプの主要イベントである食事の際、マスクは邪魔で仕方ありあせん。

ちなみに2017年の花粉の飛散量予測をみてみると、「関東以北で前年の70%台、しかしながら西日本では軒並み200%を上回る見込みで、飛散時期はほぼ例年通りの2月中旬頃となる見込み」(日本気象協会発表)とか。早めに春を迎える西日本のキャンプ場で過ごす予定があるなら、すぐにでも花粉対策が必要のようです。