ミレニアム世代の希望にどう応えていくか
感心したのは、各国のトップクラスの女性たちは「若い人たちは甘っちょろいことを言ってけしからん」ととらえるのではなく、「ミレニアム世代にとってアトラクティブな企業にならなければいけない」と柔軟に変化しようとしていることです。
それはなぜか? どこの企業も苦労しているのは「人材獲得」競争だから。
「スーパーウーマンになりたいわけじゃない。みんな個人の人生を生きたい」という多様化にミレニアム世代を雇用したい企業は対応しなければいけないということです。
人材獲得競争という事情と、かつてのように女性が途中で辞めるのではなく、女性の働く期間が長寿化しているということもあります。
「ミレニアム世代に対応して、変化していかなければいけない」
女性活躍の先進国から来た、女性活躍のトップを走る女性たちが口をそろえて言う。
それがこの2日間を通じて一番印象に残った出来事でした。
私が若い女性たちと話すとみな悩んでいる。望む働き方がないからです。バリキャリでもなく、ゆるキャリでもなく、その間はないのか? という声もありました。
この2日間と若い友人たちの声をヒントに、20代の男女と「ミレニアム世代の働き方を経営者とともに考えるPJ」をやることにしました。
彼らの声に耳を傾けることが必要です。海外では、特に米国では「ミレニアム世代のマーケティング」などの記事が毎日掲載され、彼らにとってなにが魅力なのか? どんなアプローチをすればいいのか? と非常に注目されているそうです。しかし残念ながら、日本のミレニアム世代は、少子高齢化で数が少ない。日本のミレニアム世代は数が少ない分、2倍も3倍も発信してほしいと思っています。