「子ども2人以上家庭」と「子ども1人家庭」の相違点とは?
「子ども2人以上家庭」と「子ども1人家庭」の共通点や相違点がどこにあるのかを探るため、私たちは20~49歳で、現在配偶者と同居しており、1人目の子どもが2010~2012年の間に生まれている1032人を対象に、さまざまなアンケートを取りました。
アンケート結果からは、19の興味深い相違点が見えてきました。それらは大きく「夫婦関係」「生活環境」「子育て」「プロファイル」の4つにわけられます。
今回は、その中で生活環境に関わるテーマについて見ていくことにしましょう。それにより、「子どもが2人以上いる家庭」の特徴を浮き彫りにし、これから“2人目の壁”を突破したいと考えている人たちの参考になれば幸いです。
年収の「多い・少ない」は子どもの人数と関係ない
経済的な不安から“2人目の壁”を感じている人はどの程度いるでしょうか。実は、「金銭面での負担を考えるとこれ以上はしんどい」という子ども1人家庭のパパの声があったりする一方で、年収の「多い・少ない」は、子どもの人数と関係ないという調査結果も出てきました。
平均年収は、子ども2人以上家庭で「427.5万円」と子ども1人家庭で「428.5万円」とほとんど差はなかったのです。
もちろん経済状況は家庭によって異なりますので、「お金は心配ない、産めばなんとかなります!」と手放しで言い切ることはできません。でも、「意外となんとかなる」というのも事実です。
「2人目は1人目のお下がりが使えるので、想像以上にお金がかかっていません」といった声や、「保育園料金は、2人目からは安くなるので助かってます」という声もありました。
もし経済的な不安を感じているのなら、身近にいる2人目を産んでいる人に、経済対策を尋ねてみるのはどうでしょうか。
意外な節約法やアイデアが聞けて、突破口が開けるかもしれません。