仕事で中国語は必要ない、英語もそこそこ
――語学はどのぐらい求められる? 中国語は必要?
【バイドゥ】入社時「中国語ができますか?」と聞かれましたが、全然できないと答えました。いま勉強中です。本社広報とのやりとりは英語です。だからといって、特に入社時にTOEICの点なども聞かれませんでした。私の場合、中学と高校でアイルランドにいたので、英語は問題ないのですが。
【アリババ】アリババも中国語は必須ではないですね。逆に本社の日本担当の人が日本語を話せます。中国の人は優秀です。
私も本社とのやりとりで英語が必要ですが、広報として採用されたのではなかったため、採用時に英語は問われませんでした。ポジションにもよりますが、英語ができなくても突出したスキルがあることの方を重視して採用しているように見えます。アリババの場合、大事なのは「顧客である日本企業に対していいサービスができるかどうか」。英語のアシスタントをやってくれる人がいるので、語学は問題ではありません。
【バイドゥ】(同意しながら)うちも同じ。中国のスタッフは日本語を話せますね。中国語も英語も翻訳してくれる人がいるし。
【ファーウェイ】ファーウェイでは公用語が英語です。お互い第二外国語なので、多少文法が違っていても意思疎通できればOKです。あと面白いのは、漢字を使うので、メールを見ているとなんとなく分かるところがあります。
家族が大事、休みは取りやすい
――残業はどうですか。休みはとりやすい? 福利厚生はどんな感じ?
【ファーウェイ】福利厚生は日本の法律と一般的な慣習に沿ったものです。私は子供がいますが、働きやすいです。昨日も子供の入学式で丸一日休みを取りました。子供の用事はほぼ確実に休めるし、中国本社から出向している人たちも、中国から御両親が来ている時などはきちんと休みます。成果さえ出れば時間が柔軟で休みが取りやすいので、日本企業よりも働きやすいです。
【アリババ】中国本社ではあまりみんな残業していませんね。6時になったら席にいない(笑)。メリハリがあって、重要なイベントがあるときは2日間ぐらい寝ないで仕事していたりするけど、日本みたいに理不尽なダラダラ残業はないし、それをよしとする文化もありません。休みを取りにくいということもないです。
【バイドゥ】日本の法律と同じで、福利厚生が充実しているというわけではないですね。むしろ前職の方が充実していましたが、休みにくいということはありません。
【ファーウェイ】あと中国ならではということだと、普段は西暦ベースでビジネスが動いていますが、祝祭日は旧暦ベースのものも多いので、2月の旧正月のときはスローダウンします。
【バイドゥ】そうそう。旧正月は休む気満々ですよね。そのためにみんな全ての仕事をこなしている感じ。