「夫とのセックスは売春と同じ」

そこまで嫌なら離婚すればいいのに……と思うが、「夫に対して愛情がないわけではないので」と皆さん同意見。

「ただでさえ仕事と育児で忙しいのに、(離婚申し立てで)さらに面倒事を作らなくてもいいかな、と。でもやんわりと拒否しているからには、逆にいつ離婚を突きつけられてもおかしくないという覚悟は持っています。貯蓄はしっかりとしてますよ!」(リカさん)
「私1人で子ども育てるの、しんどいし。無理無理」(キョウコさん)
「ずっと専業主婦できたから、今さら離婚するのは厳しいかも……。それに、もしかしたら“2人目”が欲しくなるかもしれないし。ま、そのときも出産後はまた拒むと思うけど」(シホさん)

前途多難(?)な離婚後の生活を考えると、今の“川の字”で夫婦生活を乗り切ろうというのだ。もちろん、夫の欠点(生活態度や性格など)に目をつぶるのが前提。ちなみに、離婚が嫌ならごくたまに応じてもいいのでは、と聞いてみると……。

「したくない相手としたくないセックスをするのって、自分の信念とか心を捨てる行為ですよね。それがお金のためとか、生きていくためなら、風俗で働くのと同じじゃないですか? そこまで割り切れません……」(リカさん)

ここまで言われてしまう夫もちょっと不憫だが、彼らはどう考えているのだろうか。

キョウコさんやリカさんによれば、最近すれ違いざまに夫から肩や腰を触られる「ボディタッチ攻撃」を受けているという。夫のほうは、「2人の関係をほぐすためのコミュニケーション手段」などと考えているのかもしれないが、妻らは「上司からセクハラ被害を受けている心境」だとため息をこぼす。

果たして、夫婦ともに心穏やかに過ごせる日は訪れるのだろうか。

安倍政権は、先日、政策「新3本の矢」の中に「希望出生率1.8」(既婚率や未婚率に、予定・理想とする子どもの数をそれぞれ掛け合わせ、「国民の希望がかなった場合の出生率」と定義し、算出)を掲げた。2014年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数)は1.42だったことを考えてば、実現はかなり厳しそうだ。

その背景には、子育てするのに十分な収入が得られない層が多いことや、子育て環境が整っていないといったことがあげられるが、安倍首相が本気で1.8を目指すなら、案外、「川の字」問題にも早急に着手する必要があるかもしれない。

※出典
・第7回「男女の生活と意識に関する調査」。http://www.jfpa.or.jp/paper/main/000047.html 2014年9月1日現在満16~49歳の男女3000人を対象(有効回答数1,134)として、同年9月11~28日に実施
・ゲンナイ製薬株式会社の「結婚後の生活と“恋心”についての意識調査」。http://gennai-seiyaku.co.jp/img/media/press20151005.pdf 2015年8月31日~9月9日の10日間で、20歳~39歳の配偶者がいる男女に対し、1000名の有効回答サンプルを集計

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