うっかり損しないための注意点5

[1]特典がもらえるのは、通常1年に1回のみ

同じ自治体に複数回寄付しても、特典をもらえるのは通常1年に1回。ただし、「回数制限なし」を謳う自治体も増えてきたので、HPなどで確認を。反対に、10万円の寄付で年12回など、定期便にして送る自治体もある。

[2]6カ所以上寄付した場合は、確定申告が必要

今年4月より寄付先5カ所までは確定申告不要になったが、6カ所以上は確定申告をしないと税金は安くならない。確定申告のとき必要になる受領証明書は、自治体によって発送のタイミングが異なるので、管理を慎重に。

[3]寄付するときの「名義」に注意

やりがちな失敗が、夫の代わりに専業主婦の妻が自分の名前で寄付してしまうこと。ふるさと納税は寄付した名義人の税金から控除されるため、納税していない妻の名義で寄付すると控除の対象外となる。

[4]クレジットカードの「名義」に注意

寄付金をクレジットカードで支払う際、必ず寄付する本人のカードを使うべし。たとえば専業主婦の妻が夫名義で寄付するとき、支払いに妻名義のカードを使うと、妻が寄付したとみなされて控除の対象外となる。

[5]年末に「駆け込み」寄付をしない

控除の対象期間は1~12月なので、12月は最も寄付をする人が多い月だ。いざ申し込もうとしたら希望の特典が品切れだった……なんてことも。また年末ギリギリに申し込むと、翌年扱いになることがあるので注意を。

トラストバンク社長
須永珠代
(すなが・たまよ)
ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営。自治体向けのセミナーやテレビなどでも活躍中。
(澁谷高晴=撮影)
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