景気が上向いてきたといわれながらも庶民にはまったく実感がなく、逆に「いつ何があってもいいように」と節約に励み、夫の小遣いを搾り上げる妻もいるようである。
例えば、大手メーカー勤務のAさん(33歳)は、小遣い制にもかかわらず、毎日何に使ったかレシートを妻に提出し、レシートがない場合は、口頭で説明しなければいけないのだそうだ。そして「缶コーヒーを買った」といえば、「なぜそんなくだらないことに使うのだ。水を飲め!」と怒られる始末。さらに、スタバのレシートを出せば明細をチェックされ、コーヒーとキャラメルマキアートだった場合は、「キャラメルマキアートは誰が飲んだんだ! 女だろう!」と責められ、答えに窮すると物が飛んでくるという、それはそれは辛い生活を強いられている。ついにはタバコもやめさせられた。
そんな妻の決め台詞が「私たちの将来のためよ」。これでAさんは何も反論できなくなってしまう。
では、悲惨な日々を送るAさんが、妻からなけなしの小遣いを死守するには、どうしたらいいのだろうか?
まず最も簡単なのは、「おまえも見せろ」とお互いの情報開示を迫ることである。そもそも人間は、自分に甘くできている。しかも、女性は「自分へのご褒美」や「自分磨き」が大好きだ。女友達と行った高級フレンチのランチやエステ、新作のバッグや靴などなど。数百円のコーヒー代など比較にならない金額の、しかも「これってどうなの?」と夫が首を傾げたくなる出費が、何かしら出てくるはずだ。
この情報開示の求めに対し、相手が拒否権を発動するのであれば、こちらも同様にすればよい。これでとりあえず、何に使ったか執拗に追及されることから逃れられるだろう。