会社の福利厚生制度をフル活用

産後1カ月が経ち、子供が3時間おきに目を覚ますような時期を過ぎた頃、近所に住む自営業の友人からフィリピン人シッター兼お手伝いさんの紹介があった。家で雇っている人を週1回シェアしないかというのだ。現在、家事労働を目的とした外国人を雇用することは一定の条件を満たした外国人にしか認められておらず、私たち日本人が雇えるのは、日本人または永住権を持つ外国人を配偶者としている人などに限られる。

紹介を受けた人は日本人と結婚していた。この手のフィリピン人シッターの都心の時給相場は1500円ほどで、個人契約になるので事故のときの補償などはないが、都心の知人で雇っている人は増えており、評判はおおむね良好だ。ちょうどシルバー人材センターのお手伝いさんが辞めることになったので、頼んでみることにした。

やってきたのは30代の女性。平均的な日本人シッターやお手伝いさんより若く、家事と育児を同時にやってくれ(シッター会社の場合は基本不可)、最新家電の扱いにも慣れている模様。4時間ほど子供を預けておくと、同時に家中片付いているのだ。日本語も話せるが、英語であやしてもらえれば教育上もよいのではないか。

そしていよいよ妻の復帰日が近づいてくる。保育園は決まったものの、病気など突発的な事態にはシッターが必要となる。調べてみると私の会社は福利厚生外注企業であるベネフィット・ステーションのすくすく倶楽部というサービスに加入しており、指定のシッター会社や保育施設を利用する際は補助金が出ることが判明。シッターに関しては、1時間につき700円を1日2時間、月30時間まで補助してくれる。特定のシッター会社と契約している企業もあるようなので、会社の福利厚生制度はきっちりチェックしておきたいところだ。当面は、補助金を使いながら、産後に使ったシッター会社を自費で利用することにした。時給は2時間3672円から(別途年会費などが必要)。

同時期に出産した妻の友人は別のシッター会社であるポピンズと契約したという。2200円からと時給はやや高めだが、オプションで家庭教師や英語などのサービスをプラスできる。また、スーパーナニーというさらに専門性が高いコースもあるため、わが家も今後、検討対象にしたいと思う。