関節の痛みと腫れ、さらに進むと関節の変形にも苦しめられる関節リウマチ。この病名を聞くと、女性の病気と思う人が多い。確かに女性に多いものの、患者の20%は男性なのである。発症年齢は30代から50代で、患者数は100万人を超えていると推測されている。

そのメカニズムは“免疫の異常”。いわゆる「自己免疫疾患」である。本来、免疫は外から体内に侵入してくる細菌やウイルスなどを叩く自己防衛システム。ところが、その免疫が自分自身の体を叩いてしまうのが自己免疫疾患である。関節リウマチの場合は、関節の中でそれが起きている。