保険料のまとめ払いはまとめる期間が長いほど保険料が安くなる
生命保険の保険料は月払いで支払うのが一般的であるが、半年分あるいは1年分をまとめて払うと割引がきく。割引率は保険会社によって異なるが、半年払いが月払いより4%程度、年払いが7%程度安くなる。
さらに何年分かをまとめて払い込むと、年数に対応した割引率が適用になり、払い込む年数が多くなるほど割引率は大きくなる。払込期月がきていない保険料(未経過保険料)は保険会社に預けてある状態で、払込期月がくれば、預かっているお金から1年分の保険料に充当する。保険料に充当した分はその年の生命保険料控除の対象となる。
もし、保険期間の途中で解約したり、保険事故が発生すると、解約金や保険金が支払われると同時に未経過保険料が戻ってくる。
保険期間を通して支払う保険料を、契約時にすべて一括で支払うことを全期前納払いという。契約時に1回だけ保険料を払うため、一時払い養老保険などと似ている。しかし、全期前納払いは本来、月払いや年払いで払うところを、たまたま一括して払うものである。
一方、一時払い保険はもともと一時払い以外の払い方はなく、途中解約や保険金支払時に保険料が戻ることはない。また、生命保険料控除の対象となるのは、一時払い保険料を払った年のみである。
保険会社と勤務先が団体契約をしていると、月払いでも割引がきくケースがある。社員の給与から保険料を差し引いて保険会社にまとめて払い込むシステムになっていて、契約者数が20名以上であれば4%くらい安くなる。