ITコンサル業界はゼネコンに似ている

▼エスアイアーというお仕事

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有望なITエンジニア職その1 SIer(エスアイアー)

まず、エスアイアーという仕事を見ていこう。

SIの業界はゼネコンと同じように大手のエスアイヤーが受注し、その下で2次請けのエスアイヤー数社がシステム構築作業に関わる場合も少なくない。

システム開発・構築作業はプロジェクト方式で実施される。中心となるプロジェクトマネージャー(PM)の下でプロジェクトリーダー(PL)、システムエンジニア(SE)、プログラマー(PG)といった職種の人たちが作業に従事する。

PGの業務はプログラム言語を駆使してSEの設計に基づいてソフトウェアをプログラミングする仕事だ。SEの業務は顧客の要望に基づいてソフトウェアの設計と製作指揮を担当する。PLはプロジェクトの各工程の責任者として現場を指揮する。全体を統括するのがPMだ。

もちろん企業によって異なるが、入社後にPGを1~2年間担当し、SEを経て30歳でPMになる人も珍しくない。

「エスアイヤー大手では28歳でPMになる人もいるが、2次請けの業者には30歳のPGや40歳のSEも珍しくない。エスアイヤー大手のPMの平均年齢は30代前半から40歳ぐらいだが、コンサル会社の場合はもっと若い」(担当者)という。

▼ITコンサルというお仕事

一方、ITコンサルはどうだろうか。

こちらは短期間でプロフェッショナル人材に育て上げる。大手のコンサルタント会社の場合、職位はアナリスト、コンサルタント、マネジャー、シニアマネジャー、パートナーの6段階のクラスに分かれる。新卒入社後、半年間のトレーニングを経てアナリストとなる。アナリストからコンサルタントに昇進するのに最短で2年、平均で3年。コンサルタントからマネジャーへの昇進は2~3年という早さだ。