冷え込んでいた日中関係だが、昨夏以降、改善の機運が高まりつつある。2014年11月10日、北京で2年半ぶりとなる日中首脳会議も開催された。2012年、尖閣問題で日中が揺れたとき中国大使として渦中にいた丹羽宇一郎氏は、習近平体制と日中関係をどのように見てきたか。田原氏が核心に迫る!(注:同対談は2014年10月14日に実施)

中国の国家資本主義は続かない

丹羽宇一郎氏

【田原】今、書店に行くと、とにかく中国がよくない、という本が氾濫しています。

【丹羽】日本が右傾化しているからだという人もいます。国民の中に、中国が衰退して「ざまあみろ」といってみたいという感情があるのでしょう。しかしながら、今や中国抜きにして世界は語れません。

【田原】僕は中国にも大きな問題が2つあると思う。一つは、民主派への取り締まりです。少し前から、中国共産党体制に対していろいろいっている人たちを厳しく取り締まるようになってきた。