日本対がん協会 会長 垣添忠生氏
私は40年以上にわたって、がんの医療や行政、啓発活動に携わってきました。実は私自身も、がんを2度も体験しています。一度目は大腸がんで、いまから12年ほど前のことでした。
当時勤めていた国立がんセンター(現在の国立がん研究センター)では毎年、定期検診がありました。私は前年の便潜血検査に引っかかっていたのですが、多忙を理由に精密検査を受けませんでした。ところが、次の検査でも異常が出た。「これは何かある」と感じて、がんセンターで大腸の内視鏡検査を受けたところ、S状結腸にポリープができていました。
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