大型商業施設が続々オープン、USJのV字回復など大阪から明るい話題が聞こえてくる。
現状はどうなのか探ってみると、そこには地方再生のヒントにもなる、大阪の新しい挑戦が見えてきた。

経営破綻から大逆転。破竹の勢いのUSJ

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の快進撃が止まらない。今年7月15日オープンの新エリア「ザ・ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」が抜群の集客力を発揮している。

2001年にハリウッド映画のテーマパークとしてオープンしたUSJは、多大な有利子負債にあえぎ、入場者数が伸び悩んでいたが、ゴールドマン・サックスなど外資資本を取り入れ、経営をテコ入れする一方で、映画以外のコンテンツも扱うテーマパークに発展。人気コミックの世界を再現するショーやハロウィーンイベントの導入、さらには家族で楽しめるパークへの転換を図るなど、ギリギリの資本投下を続けながら業績回復の道を一歩ずつ歩んできた。そんなUSJが満を持して打って出た最大の勝負が、ハリー・ポッターだった。

東京ドームのグラウンド3個分の敷地に物語の主要舞台であるホグズミード村とホグワーツ城を再現。ライドアトラクションやショー、さらにはショップ・レストランを配置した。街の細部にいたるまで、映画「ハリー・ポッター」シリーズの美術監督スチュアート・クレイグ自らが担当。大人でもワクワクするという言い方が少しも大袈裟でない出来栄えを実現した。投資金額は450億円。年間売り上げの半分を上回る。失敗は許されなかった。