「笑い」は相手との距離を縮める最も有効な手段のひとつ。ユーモアの極意を探ってみよう。
自分の失敗談は誰も傷つかない
人を面白がらせるには、上田氏いわく「相手の心に入っていかなければいけない」。そのためにはまず自分がどんな人間であるかを伝えるエピソードトークは、有効な手段だ。

「若い頃、上司に叱られてしょんぼりしていた同僚がいたんです。エレベーターで一緒になったので、後ろから彼の尻をギューッとつかんで『大丈夫! 元気出せ!』と耳もとで囁いたんです。で、振り向いたのが全然知らないお客さんでね。あんまりビックリして、謝るタイミングを失っていたら、その人、隣の部に案内されて、応接セットに座ったんです。ご丁寧に、僕の目が合う位置に。しばらくしてから応対していた隣の部長がやってきて『君、こちらの専務さんの尻をイヤというほどつかんだらしいじゃないか。おかげで元気が出たそうだ』。いや~、あのときは顔から血の気が引きました」
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