突然死に結びつく「胸部大動脈瘤」。多くは無症状で進行し、いったん破裂すると状況は一変する。胸や背中の激痛、血圧低下でショック状態に――。

胸部大動脈瘤は血管の病気。血液は左心室から押し出されると大動脈を通って全身に運ばれる。まずは上行大動脈を上昇し、弓のように180度カーブしている弓部大動脈を通過。ここで頭頚部や腕へ行く動脈が枝分かれし、カーブ後は下行大動脈、そして腹部大動脈へと巡る。

瘤(こぶ)と聞くと、多くの人は袋状の瘤、つまり嚢状(のうじょう)を思い描くが、そのタイプのほかにもう1つ、血管が全体的に膨らむ紡錘(ぼうすい)状がある。