知らないうちに浪費している時間を限りなくゼロにし、1日の密度をより高めたい! タイムマネジメントの達人が目からウロコの時短スキルを特別公開します。

みんなの力をテコに作業効率10倍!

「自分が苦手なことやこれまで取り組んだことのない難しいテーマの仕事は、思い切って他人活用すると作業効率をアップさせることができます」

とは、作家・写真家の有川真由美氏。不案内なこと、不得手なことは誰にでもあるだろう。それを仕事として上司の期待するレベルに仕上げねばならないとき、何から手をつけていいかわからず悶々とするのは時間のムダだ。いっそ、その分野に詳しい人、得意な人に「どう考える?」と聞けば、案外、最初のアクションのヒントが見つかって、時間が大幅に節約できるかもしれないのだ。

ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEOの吉山勇樹氏も、自分はどの分野でもOKという「オールマイティな人」になるとかえって、自分ひとりで仕事を山ほど抱えてしまい、効率が落ちることが多いという。

「完璧主義というのは場合によっては時間泥棒になってしまいます。むしろ、人を動かしたり、人の力を借りたりするほうがずっと早く仕事が完了します。私の顧客で有能な人に共通しているのは、周囲を上手に巻き込んでいること。自分の弱さを見せて、相手の懐に入り込む人たらし的な魅力があります」

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社内外にスペシャリスト人脈を持つ

考えてみれば、職場には様々なエキスパートがいる。法律や事務処理など実務的な分野に精通している人がいる一方で、スマホのアプリなどデジタル関係に強い人、街中のトレンドや流行に関する情報感度が高い人などがいる。「言ってみれば、人材のポートフォリオを充実させることで、他人のノウハウや脳みそを活用できるのです。自分のナレッジ(知識)をより広くより深くレバレッジ(拡張)できるとも考えられます。そうやって周囲の人の力を活用し、全体のパフォーマンスを当初の10倍以上にするようにコントロールするのが自分の役割です」(吉山氏)

ただし、そうした便利な「ツール」はそう簡単に手に入るわけではない。