名古屋めしのあんかけスパ

サラめしに合格する名古屋めしは、きしめんとあんかけスパくらいかもしれない。今回は名古屋のサラリーマンが好んで食べるガッツリ系、あんかけスパゲティの名店を紹介しよう。

「サヴァラン」のあんかけスパゲティ(スペシャル)

あんかけスパは、トマトやタマネギ、ニンジンなどの野菜類と肉を長時間煮込んで作ったスープ状のソースにスパイスを入れ、溶き片栗粉でとろみをつけたあんかけソースを、炒めた太麺スパゲティにたっぷりかけたもの。ベーコンエッグや野菜炒め、赤ウインナーなどのトッピングの種類で料理名が異なる。1960年代にミートソースを名古屋人好みの味にしようとしてできたといわれる。一見、中華のあんかけ料理風だが、味のベースはトマト味で、名古屋ならではのスパゲティ料理。

「そーれ」や「ヨコイ」、「チャオ」の有名店もいいが、値段、味、ボリュームの三拍子そろっているのは、東区の広小路通り東新町交差点東のCBC(中部日本放送)本社前にある「サヴァラン」だろう。最も人気のあるベーコンエッグ(ベーコン2枚と卵2個)は650円を守り続けている。一押しの名古屋ならではのサラめしだ。

「あつた蓬莱軒」のひつまぶし

名古屋めしの雄・ひつまぶしは、ウナギ高騰のあおりがあるにしても、もともと高級料理だ。ランチというよりも、夜の宴席向きかと思う。それでもひつまぶしという人は、やはり老舗の「あつた蓬莱軒」がいいかもしれない。熱田本店のほか、神宮店、松坂屋店にも支店があり、3600円と5100円(一半)で食べられる。

名古屋の本当にうまくて安い店、江戸の食文化である天ぷら、そばも含めてまだまだあるが、この辺でスペースもなくなったようだ。「名古屋めしに惑わされるな」と述べて締めたい。

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