バラの庭園、スイーツに囲まれたベッドルーム、茶室などを設けた目玉の「レディキティハウス」は、セレブなキティちゃんのライフスタイルを思う存分体験し、最後にキティちゃんとハグした後、一緒に写真を撮影できる空間だ。ここではもう説明はいらない。あちこちで聞かれる「キティちゃん!」の声、声、声。世界を股にかけたキティちゃんの無双ぶりと、「カワイイ」に国境がないことを実感する瞬間だ。ショーは日本語にしか対応していないため完全に理解できなくても、これなら楽しめる。全体の営業面積の約5分の1にわたる大リニューアルは外国人客の増加に一役買った。

観光客がテーマパークを訪れる目的の一つ、ショッピングにおいても、外国人向けの期待に応えている。

「メード・イン・ジャパンが好まれるので、国産の製品を増やしています。国内の産業育成にもつながりますし、開発スピードも早いですからね。ここでしか買えない限定品のお菓子なども強化しました。やはり限定ものは訴求力がある。みなさん、ここに来たことを自慢したいという気持ちが強いんですよ」(真鍋氏)

開園から23年。長く赤字が続いてきた同園は14年3月期に単体での黒字転換が予想されている。「カワイイ」キャラクターはまぎれもなく日本文化の一端だ。同園の復活劇は日本文化の訴求力の高さを物語る。

ほかにもこんな場所、モノが人気

●GALA湯沢(新潟・湯沢)

国内のスキー人口は全盛期の3分の1に減ったが、アジアからの観光客が増加。2012年度は3割が台湾人客という。英語でのスキーレッスンもあり。

●カップヌードルミュージアム(神奈川・横浜)

2011年のオープン以来、人気の施設。13年度は前年度比で約3倍の外国人客が訪れているという。英語・中国語・韓国語の音声ガイド機の用意あり。

●日本科学未来館(東京・青海)

クールなスポット13位。パンフレットやウェブサイトは英語・中国語・韓国語に対応する。世界に誇る先端科学技術、プラネタリウムなどが人気。

(尾関裕士、向井 渉=撮影 PIXTA=写真 (公財)東京観光財団=写真提供)
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