相手の「さすが」を引き出す「続きの一言」

そして、もう一つ、「続きの会話」を意識します。これは、あなたに関心があることを伝えられます。

「先日、体調がすぐれないとおっしゃっていましたが、その後いかがですか」

こうした“あなたと私の続きの会話”が、「自分のことに興味を持ってくれているな」と、相手との距離を縮めていきます。

実際にあった、あるビジネスホテルでの経験をお伝えします。1人で軽く飲めるお店を尋ねたところ、丁寧に教えていただきました。その後、戻ってきたときに、その女性スタッフの方が声をかけてくれたのです。「お食事、お口に合いましたか?」これも続きの会話です。

ほんの一言ですが、会話が弾み、ホテル自体も好印象になったのです。ちょっとしたことが「さすが」を生み出します。

朝の挨拶では「続けて一言」、雑談では「続きの会話」を意識するとよいでしょう。

話し合っているビジネスチームのシルエット
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

「お疲れ様です」では足りない

この「続きの会話」は、興味を持った人に勇気を出してしてみるのもおすすめです。

ある勉強会の帰り、エレベーターで一緒になった方がいました。「お疲れ様でした」と声をかけると、「あ、お疲れ様です」と静かに会釈する程度でそっけない感じでした。しかし、もう一度だけ声をかけました。

「今日は寒いですね。駅は有楽町ですか?」

すると、「そうなのよ。あなたも一緒?」と和らいだ声で返ってきたのです。おしゃべりしながら駅へ向かうと、「あなた、面白いわね、少しお茶でもしていく?」という流れで、二人でお茶をすることになりました。

話を聞くと、その方は長年、専門学校や大学の研修を企画している会社の経営者。当時、学生に向けた授業を受け持ちたいという目標があった私は、その思いを伝えました。そして、半年後、本当にその機会をいただき、非常勤講師として複数のクラスを任せていただくことになったのです。