使う資料、欲しい成果物をここまで伝える

【指示例】
次の業務について、AIに任せやすい作業と、人間が判断すべき作業に分けてください。AIに任せやすい作業については、入力資料、出力形式、確認すべき点も整理してください。判断基準が不明なものは推測せず、「未確認」としてください。

業務:
毎週月曜日の朝に、前週の営業活動をまとめた週次レポートを作成します。担当者別の商談件数、受注件数、失注件数、売上見込み額、前週からの変化、対応中の大口案件、顧客から出ている懸念点を確認し、部門長向けにA4 1枚程度で報告します。

入力資料:
・営業管理シート
・前週の週次レポート
・担当者からのメモ
・顧客とのメール抜粋

最終的な成果物:
・部門長向けの週次レポート下書き
・確認が必要な数字や判断事項の一覧

注意点:
・売上見込みや重要案件の扱いは、人間が最終確認します。
・顧客への対応方針は、AIが判断しないでください。
・資料に書かれていない事情は推測せず、「未確認」としてください。

このように、最初に作業を分解しておくと、AIに何を依頼すればよいのかが見えやすくなります。いきなり「この仕事をやってください」と頼むのではなく、「この資料から未決事項を抜き出してください」「このメールから返信が必要な項目を整理してください」「この会議メモからToDoを作成してください」といった形で、AIに依頼する範囲を具体化します。

自分が担う部分と、AIに任せる部分を決める

AIを活用するときに最初に考えるべきことは、「どの仕事を任せるか」ではありません。まずは、その仕事がどのような作業の集まりなのかを整理することです。

資料を読む、分類する、整理する、要約する、下書きを作る。このような作業はAIが得意です。一方で、優先順位の決定、リスク判断、対外的な約束、最終承認は人間が担います。

どの作業をAIに任せ、どこから人間が確認するのかをあらかじめ決めておくことは、この後の章で扱うスキルやコネクタを活用するうえでも重要な前提になります。

Coworkは、資料の整理や下書き作成に役立ちます。しかし、すべての仕事をそのままAIに任せられるわけではありません。AIが得意な作業がある一方で、人間が責任を持って行うべき仕事もあります。大切なのは、「AIは危ないから使わない」と考えることではなく、AIが担当する部分と、人間が担当する部分を分けて考えることです。AIに任せるのは、情報を読み取り、論点を整理し、判断材料を見える形にするところまでです。

最終的な判断や責任を伴う決定は、人間が行います。