ゴールは「返信をもらうこと」
私もラジオ業界に入った頃は、それがわかっていませんでした。
怖いと評判の上司が担当する番組につけられて、いきなり編集を任されたのですが、当然音声データは上司にチェックしてもらう必要があります。
ある日、締め切りに遅れてあわててデータを提出しに行くと、上司に「俺は、お前の都合で待ってなきゃいけないのか?」とすごまれてしまいました。
でもそこで落ち込むと同時に、自分の都合ではなく、上司の都合で動くべきだったことに気づいたのです。それ以来、上司のスケジュールを見て動きを確認し、逆算して提出スケジュールを組むようになりました。
今では私のスケジュールを管理している社員に、データの確認が必要なら、それもスケジュールに入れてほしいと伝えています。
人の都合に合わせるのは理不尽だと思う人もいるかもしれませんが、自分一人で仕事をするわけにはいかない以上、相手の都合を想像できたほうが気持ちよく仕事ができます。
それが意識できていれば、メールもとにかく即レスするだけでなく、状況に応じた適切な判断ができるようになるはずです。
早ければいいと思って、会社員の人に夜中や土日にメールしたり、急ぎでもない用事で電話したりすると、逆に顰蹙を買ってしまいますよね。ゴールはメールを送ることではなく、相手に読んでもらって返信をもらうことです。
そうやって一つひとつ相手の都合を考えて動いていけば、結果的に仕事をスムーズに進めることができると思います。
会議で質問しまくる内容とは
チームで仕事を進めるときの会議では、私は細かい役割まで担当を洗い出すようにしています。
「この件は誰かの手が空いたときに」と確認を保留したり、「これは宣伝に近い作業だから、宣伝チームがやってくれるだろう」と確認せずに放置したりすると、必ず漏れが出てしまうからです。イベントなどはこういう宙に浮いた仕事が発生しがちで、本番が近づいてきてから必要な映像が全然できていなかったと判明する、といったことがよくありました。
だから私は、ことあるごとに「これは誰がやるんですか?」「この作業はどうなってるんですか?」と会議で質問しまくり、しっかり確認するようにしています。そして、必要に応じて組織図や担当リストも作っています。
ものごとが曖昧になっているのが気になってしまう性格もあり、昔から粗探しは得意だったんです。見方を変えれば「質問力がある」とも言えます。
私はその場の空気も読まずに質問するので誤解されがちなんですけど、しつこく質問するのと、相手を詰めるのは違います。

