「やってない理由」は聞かない

だから、私は「なんでやってないんですか?」とは聞きません。聞いたところで「忘れていた」などとしか言えないわけで、やっていなかった理由を聞いても仕方のないことですから。

問題を解く力だけでなく、問う力、問題を見つける力もビジネスにおいて重要な武器だと思います。

誰が担当で、いつまでにやればよくて、いつやるのか。私はあくまでプロジェクトをつつがなく進行させるために必要な質問をするだけです。誰かを罰するのではなく、事実をはっきりさせる。そこは分けて考える必要があると思います。

これは自分が責任者の立場にいない場合でも同じことです。会議の中で特に決定権を持つ人がいなかったとしたら、「誰がどう決めるのか」をはっきりさせる必要があります。

何も決まらないまま話し合いが続き、会議が長引くことってありますよね。でも、役割として決定権を持つ人がいれば、最終的にはその人の判断に任せればいいわけです。

仕事の「コスト感」にシビアになる

責任者や担当者を決めるため、自分で会議の進行役を担うこともあります。まず「これ、誰が決めるんですか?」と議題を挙げて、そこからチーム体制などをもとにみんなが納得するロジックで結論に導いていく。

会議をするビジネスパーソン
写真=iStock.com/kazuma seki
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子どもの頃、ずっと学級委員だったので進行が得意になったのかもしれません。

とはいえ、そうやって進行役を買って出ると、「じゃあ、あなたが仕切ってくれるのね」と決定権を持つ役割まで押し付けられてしまうこともあります。

でも、自分がプロデューサーではなく演出のみを任されたようなイベントなら、それは自分の仕事ではないわけで、割に合わない仕事はできるだけやりたくないのも正直なところです。

そういう場合は、問題提起をした上で「自分は演出担当なので、あとはこのセクションの方にお任せします」と、自分の立場をはっきりさせるしかありません。

このあたりの交渉は、経験を積んで最近ようやくうまくなってきたと思います。以前はなんでも引き受けてしまいがちだったのですが、経営者の立場になったことで、仕事のコスト感についてシビアになってきたことが大きいです。