『戦争論』と『孫子兵法』は基点
このように、クラウゼヴィッツの『戦争論』と孫子の『孫子兵法』は、いずれも戦争について論じながら、重なる部分、相反する部分、視点の違いなどを有しています。そして現在に至るまで、世界中で、その時々の戦略を考えるうえでも、必ずこの二つが参照される、いわば基点となっています。米陸軍の戦略大学校でも、『戦争論』と『孫子』を比較するテキストが作られています。
戦略研究は主に欧米での議論が中心となることから、この研究領域ではクラウゼヴィッツの方がよく知られ、研究されてきています。ある人は批判的に読んだり、またある人は改めて立ち返ったり。中には「クラウゼヴィッツ主義者」と呼ばれるような人たちさえ出現するほどの影響を与えました。
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