国家戦略としての「生物安全保障」

セグロウリミバエは、いまも北上を続けている。この現実は、けっして「遠い南国の害虫騒ぎ」ではない。

物流と観光が活発化し、人とモノが高速移動する時代、外来生物や病原体は、かつてないスピードで国境を越える。そして気候変動は、それらが定着しやすい環境を広げていく。

いま沖縄で起きていることは、日本の未来の縮図かもしれない。

経済安全保障が叫ばれる時代に、日本はようやく「生物安全保障」を国家戦略として真剣に考える段階へ入った。私はそう感じている。

■引用文献・サイト
*1 【現地緊急取材】沖縄で農作物を腐らせる“害虫”を確認!‟根絶作戦”を展開中 news every.
*2 「セグロウリミバエの緊急防除について」植物防疫所 最終更新日:令和8年1月13日
*3 「新たな誘殺数 伊仙町100匹と集中」奄美新聞社 2026年4月28
*4 「防除へ1億8300万円計上」奄美新聞社 2025年8月27日
*5 宮竹貴久 2024『特殊害虫から日本を救え』集英社新書
*6 Koyama J et al. 2004. Annu Rev Entomol 49, 331-349
*7 Hibino Y, Iwahashi O 1991. Appl Entomol Zool 26, 265-270
*8 「日本の外来種対策」環境省