一緒に料理すると親子の信頼感が強まった

2つ目の実験は、2009年に森永製菓と共同で行った研究で、5歳から小学校6年生までの子どもとその親、29組が参加。週に1回親子でホットケーキを作り、親は子どもをたくさんほめるという実験を6週間行った。こちらもくじ引きで、いつも通りの暮らしを続ける親子と分けて検証。

すると、親子で一緒に調理した子どもは、「親を喜ばせる反応が少ない」「子どもの機嫌の悪さ」「子どもが期待通りにいかない」「多動状態」の4項目が、調理しなかった子どもに比べより改善し、「不安/抑うつ」や、「非行的行動」についても改善した。親のほうも、「親としての有能さ」「健康状態」が改善する成果が出ている。

一緒にパンケーキを作る親子
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「料理を一緒にすることで、親子の信頼感が醸成されたんです」と川島教授は整理する。ほめることも重要で、ほめられると子どもの前頭前野がさらに刺激される。子どもの作業を見守る親は、何ができたのかなど、適切にほめるポイントも見逃さずに済む。