これまでの音楽番組との決定的違い
そこには、この番組の画期的コンセプトがあった。それは、徹底したデータ主義である。
TBS系列で毎週木曜9時からの『ザ・ベストテン』は、ランキング形式による生放送の音楽番組。レコード売り上げ、有線放送のリクエスト、ラジオのリクエストチャート、そして視聴者から番組に寄せられたリクエストはがきの数。この4部門のデータを総合して毎週順位を決め(最高点は9999点)、ベストテン内に入った歌手全員に歌ってもらうというのがコンセプトだった。それゆえ、ランキング1位の歌が、「国民的ヒット曲」として広く周知されていった。
いまでもそうだが、音楽番組はキャスティングありきである。その回に出演する歌手は前もって決まっている。よほどのアクシデントでもない限り、その歌手が出演しないことはない。また歌手の序列も厳然としてある。番組の最初は新人歌手が歌い、最後は大御所の歌手で締める。それらの“常識”を疑う者はいなかった。
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