人件費という意味では、平均年収約2000万円、生涯年収は9億円ともいわれる高給を得ていたのが運航乗務員(パイロット)である。聖域扱いされていた彼らの職域にもついにリストラの手が伸びた。これまでJAL機長組合では、経営の詳細を組合に説明しない経営陣の安易な姿勢を批判。昨年末頃まで、人件費カットに強硬に反対してきた経緯がある。

だが今回の大幅な賃金カットを含む人事賃金施策には、強硬にこれに反対すると思いきや、一転してこれを受け入れる方針を取っている。「我々は比較的冷静に受け止めていますし、現時点では退職勧告されることもありません」と組合員の一人である現役機長は淡々と語る。

(小倉和徳、宇佐見利明=撮影)