このCAFE規制の強化に踏まえて、各自動車メーカーが廉価なEVを市場に投入した。ルノーのサンクを始めとして、日系メーカーも新型モデルを相次いで投入している。こうした新型車効果が需要を刺激し、EVの市場は堅調に成長した。もちろん、欧州中銀(ECB)が利下げを進めたことで、金利負担が軽くなったことも見逃せない。
とはいえ、こうした規制の強化に伴う市場の活況は、あくまで人為的かつ一過性のものだ。廉価版のEVを投入したとはいえ、関税を課されたはずの中国製EVの方が依然として高い価格競争力を持っており、各自動車メーカーの苦境は続いている。それもあって、各自動車メーカーはEV以上にHVの販売に注力しているのが実態である。
実際に数値を確認すると、HVは2025年1-10月期の累計で15.6%増の310万9362台と、こちらも過去最大の登録台数である。事実上の日系メーカー潰しの意味合いも強かったEVシフトだが、結果的には、HVに優位性を持つ日系メーカーに塩を送る事態となっている。この辺りも、EUのEVシフトの大きな誤算だったと言えよう。
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