ネガティブな言葉が可能性にフタをする

大塚篤司『大学病院の美容皮膚科医が教える 最新医学でわかったシミ・シワの「消し方」』(朝日新聞出版)
大塚篤司『大学病院の美容皮膚科医が教える 最新医学でわかったシミ・シワの「消し方」』(朝日新聞出版)

まり、「もう年だから」というネガティブな言葉(プライマー)に繰り返し触れることで、私たちは無意識のうちに「年相応に振る舞わなければならない」「新しい挑戦は難しい」といった自己制限的な思考パターン(ターゲット)を強化してしまいます。これは、自分自身の可能性に自らフタをし、変化への意欲や行動力を低下させることにつながりかねません。

逆に、「まだまだこれから」「今できることに集中しよう」「いつでも改善の余地はある」といったポジティブなセルフトークを意識的に行うことは、非常に有効です。これらの肯定的な言葉は、ポジティブなプライマーとして機能し、私たちの思考をより柔軟で前向きなものへと導きます。

このような肯定的なマインドセットを持つことで、「年齢にとらわれず、新しいスキンケアを試してみよう」「健康のために、できる範囲で運動を始めよう」といった、具体的で積極的な行動へとつながりやすくなります。心理学的な根拠に基づいたセルフマネジメントは、単なる精神論ではなく、実際に私たちの行動変容を促す力を持つのです。

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