入浴は肌のために大切な「美容時間」
忙しい現代人はシャワーだけで済ませてしまうことが多いかもしれません。しかし、若々しい肌を保っている人は、湯船に浸かる習慣を大切にしています。それも、熱すぎない38〜40度の「ぬるめのお湯」がポイントです。高温のお湯は肌の表面の皮脂を奪いやすく、かえって乾燥させる原因となります。一方、ぬるめのお湯は皮脂を過剰に流さず、血行をじんわり促進し、肌細胞への栄養供給と老廃物の排出をスムーズにします。
また、湯気によるスチーム効果で毛穴が開き、古い角質や汚れが落ちやすくなるため、その後のスキンケアの効果も高まります。入浴後に保湿ケアを行えば、有用成分が肌の奥深くまで浸透しやすくなり、結果として肌が柔らかく、ふっくらとした質感を取り戻します。入浴は単なる習慣ではなく、心身を癒やし、肌を健やかに保つ大切な美容時間と言えるでしょう。
年齢を経験値の蓄積と捉えて
若々しい肌を保っている人々は、年齢や老化現象をいたずらに恐れてはいません。
むしろ、年齢を重ねることを一つの経験値の蓄積として捉え、今の自分にできるケアや習慣を見極めて実践しています。こうした前向きな心の姿勢が、肌老化を加速させるストレスを軽減するのです。
「もう年だから」「若い頃みたいにはいかない」といった言葉を口にしたり、考えたりすることは、単なる口癖や思い過ごしで終わってはくれません。心理学で「プライミング効果」と呼ばれる現象が、ここで働いています。プライミング効果とは、プライマーという先に見聞きした情報(言葉やイメージ)が無意識のうちに、その後の思考や行動に影響を与えるというものです。
