人生を決めた「涙のクリスマス」

そして迎えた運命のクリスマス。彼氏とのデート中ずっとタイミングを探し続け、デートも終わる頃、駅の連絡通路でついに、結婚相談所に入って真剣交際を申し込まれていることや、結婚や子どもを本気で望んでいることを伝えました。

彼は「そんなに子どもが欲しいと思ってなかった……」と動揺しながらも、「Dちゃんには幸せになってほしい。1週間考えさせて」と答えました。

その後また彼氏と会い、気持ちを聞くと「仕事を優先したいから、今すぐ結婚するのは難しい」という返答が……。Dさんは泣きながら伝えました。「29歳なら待てた。49歳でも待てたと思う。でも私は39歳だから、もう待てない」これがDさんの偽りのない本音でした。

お互いに感謝の気持ちを言葉にし、「幸せになってね」「これからは友だちだね」と伝え、笑顔で別れました。

その後、結婚相談所で出会った男性に結果を報告し、そのまま結婚を前提に交際をスタート。7月末に誕生日を迎えるDさんが「40代になる前に入籍したい」と希望を伝えたところ、彼が逆算してスケジュールを立ててくれ、39歳のうちに入籍をし、結婚式を挙げることができました。今でも、彼の器の大きさと優しさは変わらず、幸せな結婚生活を送っているそうです。

思いを正直に伝えることの重要性

これは「期限を決めること」「自己開示」が大きな勝因となったケースです。「39歳になる前に結婚したい」という明確なタイムリミットを設定し、当時の交際相手との話し合いや結婚相談所への入会など、先延ばしせずに行動しています。

期限を決めることで行動力が大きく上がり、判断基準も明確になります。本気で期限を決めたことで成功確率が跳ね上がった好例といえます。

また、交際していた彼氏やお見合い相手の現夫に自己開示をしていた点もすばらしいです。恋愛の同時進行を否定的に捉える人もいるでしょう。しかし、Dさんの場合は本音をすべて正直に話し、自分の気持ちや男性たちと誠実に向き合うことで、良い関係を維持しながらベストな選択ができました。

物事を隠したまま自分だけが得しようとするのではなく、デメリットがあっても思いを正直に伝え、相手の選択の自由を尊重する人間力も、信頼関係の構築につながっています。

結婚式で誓いのキスをするカップル
写真=iStock.com/Vasil Dimitrov
※写真はイメージです