「チーム医療」と「迅速な情報提供」、「患者=顧客」の意識が重要

5つ目は、ほかの医療スタッフとの連携がうまくできるということです。

佐谷秀行『がんが気になったら読む本 生きぬくための最新医学』(毎日新聞出版)
佐谷秀行『がんが気になったら読む本 生きぬくための最新医学』(毎日新聞出版)

当然のことですが、医療は医師1人ではできません。チームワークがきわめて重要なのです。つまり、医師がほかの医療スタッフとどういう関係性を築いているのかということが、医療の質そのものを直接的に大きく左右します。

これを裏返して考えると、たとえば、その病院で働いているスタッフのみなさんが、「自分が病気になったらこの先生に診てもらいたい」「自分が病気になったら、この先生に手術してもらいたい」と考えるような医師が優れているということになります。

6つ目は、検査の結果などを迅速に報告してくれることです。検査の結果を待つ時間は、とてもつらいものです。検査を受けたら、良い結果でも悪い結果でも、とにかくできるかぎり早く知りたいものです。

ところが、中にはなかなか教えてくれない医師もいます。検査をすることになったら、結果が出てくる日をその場で確認し、それにいちばん近いタイミングで次の診察日を設定しましょう。そういうことに積極的な医師は、優れた医師だと言えます。

最後の7つ目は、医師にとって患者は顧客であるという意識を持っていることです。医療というビジネスにおいて、患者さんをお客さんととらえることは当然であり、ここまでの6つの条件を支える基本的な姿勢とも言えるでしょう。

【関連記事】
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
血液をサラサラにし、骨のヨボヨボ化を防ぐ…大さじ1杯入れるだけで「納豆の真の力」が引き出せる液体の名前
ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」
これが不足すると骨がボロボロに…「日本人に足りない3つの栄養素」を一度に摂れる"和の伝統食"
パカッと開けて週に1、2個食べるだけ…がん専門医が勧める「大腸がんを予防するオメガ脂肪酸たっぷり食品」